日本公衆衛生看護学会での発表を支援しました(八幡平市保健師の取り組み)

おしらせ2025年12月16日

第14回日本公衆衛生看護学会が、2025年12月13日(土)・14日(日)に石川県金沢市で開催されました。
本学は、この学会において八幡平市の保健師さんが行った「過去の受診データからがん検診受診率向上の取り組みを考える」と題した発表を支援しました。

本取り組みでは、平成30年度のがん検診受診者を基準に、令和元年度から令和5年度までの各種がん検診データを整理し、新規受診者、継続して受診している人、途中で受診が途切れた人に分けて分析を行いました。これにより、今後どの層に重点的に受診勧奨を行うべきかを検討し、日々の業務改善につなげることを目的としています。

分析の結果、一度は検診を受けたものの継続受診に至らなかった人への働きかけの重要性や、企業と連携した健康支援を通じてがん検診への関心を高めていく必要性など、今後の活動に向けた具体的な課題が見えてきました。現在は、これらの気づきをもとに、データ(根拠)に基づいた保健活動の展開が進められています。

本取り組みを進めるにあたり、「どのようにデータを見ればよいのか」「分析結果をどう活動につなげればよいのか」といった点について、本学看護学部講師の尾無が相談を受け、2024年度より連携を開始しました。その取り組みの一つの成果として、今回の学会発表に至りました。

初めての学会参加・発表ということで不安もあったようですが、当日は多くの参加者と意見交換を行い、「視野が広がり、今後の活動へのヒントを得ることができた」と振り返っていました。忙しい業務の中でも、地域の実情に即した、根拠に基づく保健活動を継続していく八幡平市の保健師さんの取り組みを、今後も応援しています︎。


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