【教育活動】 |
基礎看護学(Fundamental Nursing)は、主に専門的に看護について考え・学ぶ学部生の教育の第一歩となる、看護基礎教育の1・2年生の授業を担っています。そのため、すべての講座の看護基礎教育の基礎となる素養を涵養することを目指しています。基礎看護学講座では、根拠に基づいた看護実践を目指し、看護の基盤となる基礎的な知識・技術・態度について追及しながら、日々の教育研究活動に取り組んでいます。
教育研究分野は、理論看護学、看護技術学、看護心身機構学の3つから成り立ち、9名の教員で構成されています。
主に看護の初学者に対して、各臨床看護学領域の基盤となる科目を担当しており、その役割責任の重要性を認識しながら取り組んできました。例えば、毎回の授業で学生が感想や質問を用紙に記載し、教員がコメントを付して返したり、授業当番を設けて学生とともに授業構成を考えるなど、学生参加型の授業を行っています。また、授業時間外に一人ずつ技術テストを行うなど学生個々の能力に応じた個別対応の指導を行ったり、解剖見学実習として実際に触れて人体構造・機能の学ぶ機会を設けるなど、常に最善の教育の目指しています。さらに、学生の理解の促進・学習効果の向上を期待して、3つの教育研究分野が1つの講座であることを有効活用し、看護心身機構学と理論看護学、看護技術学の内容を連動させ、各科目の順序性および科目内での単元の順序性・時期を考慮しています。
基礎看護学実習は、学生が臨床現場に早期から触れて、看護への関心が高まるよう、また各専門領域の実習へとつながるように、時期を分けて実施しています。看護過程展開の実習では、実習直前に看護過程の演習と復習を兼ねた看護技術演習を組み入れています。また実習前演習では、実習での受け持ち患者や指導看護師と接する場面を想定し、患者と接する上での基本的な技術と態度を学ぶ目的で、模擬患者を活用した演習を行っています。
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看護の本質を理解するための概念や理論を明らかにし、それらの理論を実践に取り入れ、さらに実践から新しい理論を作り出す ことを目指しています。1年生が看護への具体的なイメージをもち、関心をもって看護の専門性を深めることができるよう、授業を工夫しています。 |
すべての看護技術の基本となる基礎的看護技術として、生まれてから死に至るまでの健康から不健康、病院から在宅におけるすべての人々を対象と捉え、理論と結びつく技術、また、科学的根拠に基づく技術の教育を目指しています。 |
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「心身の機構に関する諸科学をどのように看護学の発展に生かせるか」を目標としています。学生が科学的な思考ができるように、実験をおりこんだ授業を展開中です。 |
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【研究活動】 |
基礎看護学の専門性とその教育内容の調査研究、岩手の看護の特徴に関する研究、看護技術の科学的根拠を探究する研究、感染看護、肝炎の疫学・感染ウイルスの分子生物学的解析による病態および治療の研究、細胞死の組織学的研究、がん看護関連の研究などを行なっています。講座全体では、看護技術の検証と普及に関する研究に取り組んでいます。臨床で実践されている看護技術について、看護師の疑問点・困難点等を明らかにするとともに、それらの検証を行い、看護技術の再構築を図るものです。また再構築した看護技術について、県内看護師に対する普及活動を実施、評価し、岩手県における看護の充実、質の向上を目指します。本講座では、臨床の研究ニーズに基づき、成果を現場に還元できるような研究を目標にしています。 |
【地域貢献活動】 |
平成20年度から、看護技術に関する相談・支援事業研修交流会を行っています。 |
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