岩手県立大学看護学部・看護学研究科

学部長挨拶

本学は,地域の住民とも連携し東日本大震災からの復興支援にかかわるとともに,入学した学生への経済的な支援や精神的なサポート体制を強化しています.未曾有の震災のため復興は長期にわたることが予測されており,被災地にある大学としての果たすべき役割と機能を明確にして復興支援に取り組んでいます.

さて,開学16年目となり,看護学部の卒業生はすでに1,000名を超えています.健康障害を有する人々に寄り添って支援する看護職の役割は一層重要視され,地域医療の中核人材として役割が期待されています.看護職には,患者や家族の多様な反応を総合的にとらえ様々な不安や苦痛を軽減する能力が要求されます.そのためには,豊かな感性と深い人間理解や倫理観を持つとともに,科学的に判断し,主体的に看護を展開できる実践能力を身につける必要があります.当学部のカリキュラムは,このような能力が修得出来るように構成されており,ヒューマンケアを実践できる人材育成を目指しています.

平成14年4月には,看護学を深く研究し更に発展させるために大学院研究科をスタートさせ,一貫して『実践と実証』を大切にした教育・研究にも取り組んでいます.実践の場での素朴な疑問や検討課題を研究テーマとし,日常業務で明らかにできなかった内容を解明する,あるいは新たな看護技術を創出する実証研究を行っています.この研究科には専門看護師(CNS)を育成するために,小児看護,慢性疾患看護,そしてがん看護の三つのCNSコースも開設しています.さらに,平成16年4月からは博士後期課程をスタートさせ,指導的実践者や看護研究者などの高いレベルの人材育成にも取り組んでいます.研究科は,看護実践者と教育・研究者との知の融合の場であり,臨床現場で得られた経験知を確かな科学知にするための機能を果たしています.

このように本学看護学部では,学部での高等専門教育と大学院研究科での高度な研究指導も行っています.当学部では,効率的に岩手の地から新たな研究成果を全国に発信できるように岩手看護学会を立ち上げ,臨床実践家とともに学術的な研究活動も活発に行っています.

岩手県立大学看護学部 学部長 武田利明 岩手県立大学看護学部 学部長 武田利明


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