学部長あいさつ

岩手県立大学看護学部看護学科は、1998 (平成10) 年に岩手県で最初に開学した看護系大学です。2002 (平成14) 年には大学院として看護学研究科博士前期課程、2004 (平成16) 年には博士後期課程が設置されました。2023 (令和 5) 年には開学25周年を迎え、現在までに2,000名以上の学部卒業生を輩出してきました。卒業生は、主に看護師、保健師、助産師、養護教諭として、岩手県内をはじめ全国各地で活躍しています。また、卒業後もキャリアアップを重ね、看護管理者、高度実践看護師、認定看護師、看護系大学の教育研究者などとして、社会に貢献しています。

看護学部では、幅広い教養を基盤として、看護実践における専門的知識・技術を学び、看護の援助・支援を必要とする人々の立場に立ち、主体的な看護を展開し、更なる看護学発展のために継続的に学び続けることができる人材を育成します。特徴的な科目として「基礎教養入門」では、大学での学びを保証するアカデミックスキルを経験的に学びます。また、「いわてヘルスケア探究」では、看護の対象である人間を「地域で生活する人」として捉え、フィールドワークを通して多様な健康ニーズを探り、地域の健康課題や地域医療構想、看護専門職の役割について理解を深め、自分の将来像を描きながら看護を創造する力の基盤を養います。専門科目は「生きる」をキーワードとしたカリキュラム構成になっており、岩手県内200カ所以上の協力を得て実習を展開しています。実習施設とは毎年合同勉強会を開催し、関係性を構築した実習指導者や卒業生の指導の下で、その人らしい生活を尊重しながら、人々の「生きる」を支える看護を提供する力を磨くことができます。その他、学部間協定を結んだ大学との遠隔講義や海外研修など、国際的視野で看護を学ぶ機会も準備しています。

コロナ禍では、東日本大震災の被災地支援や他学部学生と交流を図るサークル活動、アルバイトなどを制限せざるを得ませんでしたが、現在は自分を成長させる機会として、様々な大学生活をエンジョイすることができます。

本学のタグラインは「地域に未来に多様なアーチを」です。岩手県立大学看護学部は、未来に向かって多様な視点で学びを深め、看護学を創造する志の高い皆さんを心より歓迎いたします。


岩手県立大学看護学部 学部長 工藤 朋子


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